写真連載『組体操BOYS』 vol.04 in 六本木アートナイト

“組体操BOYS vol.04 in六本木アートナイト”
今夜も六本木は、人の欲望を色付けしたみたいにギラギラと輝いている。
その上、アートナイトということもあって、ことさらに街全体が異様な熱気に包まれていた。

街には様々なジャンルのアート作品が溢れ、
大勢の人が酒を片手にとにかく賑やかで楽しそうだ。
そんな中、いつもと変わらないのは、まるで要塞の様に物言わずそびえ立つ六本木ヒルズと、
その足下で、いつもと変わらず赤白帽を被った彼ら、組体操BOYSくらいだったろう。

彼らと出くわした瞬間、正直気付かないフリをすることもできただろう。
このまま友人たちと合流し、六本木改めギロッポン、この街の真の姿を見に、
可愛いチャンネーとのミッドナイトクルージングだってできたはず。

しかし、気付けばカラダは彼らの背中を追っていた。
ただただ見たかったのかもしれない。

この欲望渦巻く六本木の街で、
利益もプライドも度外視の愚直なバカ野郎どものたくましい姿を。

彼らは秒速で1円も稼ぎ出さないし（50mは7秒で走れるらしい）、人生の勝ち組だとか負け組だとか、そんな価値観にも縛られない、あるのは紅組なのか、と白組なのかということだけだ。

編集部員が美女との一夜を諦め、本当は少し泣きながら彼らの背中を追い掛けたという、
プライスレスなミッドナイト・カーニバルをぜひ見て頂きたい。