仕事が面白くない、やりたいことはあっても金も時間も才能もないって
言い訳するのは簡単だけど、つまり現状に満足していないってことだよね?
よくわかるよ、MOUTAKUSANDA!!! MAGAZINE編集部はそういった
うだつの上がらないヤツらの寄せ集めが、フラストレーションの反動で
メディアを作っちゃったようなもんだから。
でも、形にするまではけっこう大変なこともあって。
想像したら何となくわかると思うけど、金がないって問題は大人の知恵を活用して、
時間は寝ないで作ることにして、才能とセンスの部分は
自分たちじゃわからないから、ただ好き放題やることに決めた。
そして、自分たち以上に好き放題やっている人にだけ会いに行くようにした。
そしたら、面白い人に会うチャンスがどんどん増えてくるんだから、やってみるもんだよね。
実は今回話を聞く小橋賢児っていう人も、ちょっと一筋縄ではいかないクセモノで、
何でも人気絶頂だったときに俳優を休業して世界を放浪、
今は映画の監督をしたり、海外のフェスティバルを日本に持ち込んだりしているらしい。
会ってみて、彼が本当に最高な人だったってことは断言できる。
七咲友梨っていうこれまた最高のフォトグラファーが撮りおろした写真を見れば、
ここで説明しなくても彼の魅力は伝わるよね?
小橋健児が6年ぶりに俳優復帰したことでも話題の映画
『恋するミナミ』を見るまえに、ぜひ今回のインタビューを読んでいってほしいと思っている。
彼のパーソナリティを知ったら、もっといろいろな角度から楽しめるはず。
映画はみんなにはお馴染みのエリア渋谷円山町にあるシアター、
オーディトリウム渋谷で公開中だから、チェックしてみて。
本当に最悪な時期って、
次のステップに進む直前に訪れるもの。
そこで諦めるのか、危険でもドキドキする
道を選ぶのかっていうことなんです。
INTERVIEW
自分をすり減らす日々に危機感を覚えた。
自分のアンテナが鈍っていくことが怖かった。
6年ぶりの俳優復帰作となる『恋するミナミ』、公開おめでとうございます。
小橋:ありがとうございます。
俳優を休業して海外を放浪し、帰国後は映画監督に音楽フェスティバルのディレクションと、多彩な活動ですよね。今日は、そんな自分らしいスタイルのつくりかたについて聞きたいと思います。まず、今の活動に至った経緯を教えて下さい。
小橋:僕、8歳から芸能界にいるんですよ。普通の学生生活を送っていなくて、自分の将来を考える余裕もないまま仕事に追われて、気づけば20代前半。「こんなことできるんじゃないか」「あんなこともやってみたい」と思いながら、毎日の忙しさを言い訳に先延ばしにしていたんです。
そんな状態が続くうち、自分の意思を抑える癖がついていました。その状態も通り過ぎると、だんだん無感情になってくるんです。仕事を淡々とこなしているような。それに、日本の芸能界って遊ぶ場所も厳しく制限されることも多いんです。本当に忙しかった時期は毎日少しずつ自分を無くしている感覚でした。
その状態から、どうやって脱出したんですか?
小橋:30才の自分をイメージしてみたんです。ほら、よく「男は30才から」って言われるじゃないですか?このまま30才まで芸能界で頑張っていれば、それなりのポジションと生活が手に入るだろう。表面的には成功して見えるかもしれないけど、きっと自分の心は喜ばないままだ、と。
「この場所にいきたい」「これを見たい」「こんな生活をしたい」という気持ちを抑えて芸能人という立場にしがみついている自分。「それって俺なのかな?」って、怖くなったんです。26才頃ですね。それで、自分の知らない世界に飛び込んでみたくなって、周りの人に相談したら「ネパール行ったら?」って。
ネパールには元々興味があったんですか?
小橋:いや、むしろ全く知らない国で。「少年アシベ」でスガオ君が住んでたなってくらいの知識(笑)。
懐かしい!
小橋:それくらい何の知識もない場所だから、逆に行ってみたいと思ったんです。当時は英語も「how much?」くらいしか知らない状態で。
芸能界とはすごく遠い世界ですよね、きっと。
小橋:僕も昔はストリートで遊んで、危なっかしいこともたくさん経験して、その中で刺激や影響を受けていたんです。でも芸能界にいると、例えば飲みに行くにしてもバレないように個室の居酒屋を選ぶようになってきちゃうんですよね。
守りに入ってくるんですね。
小橋:そう。守りに入った状態だと、自分のアンテナの感度が鈍ってくるんですよ。美しい景色を見ても感動しなくなったり。俳優という仕事はアウトプットしないといけないのに、インプット不足になっている。
その状態でネパールに行った、と。
小橋:ネパールで自然の素晴らしさを感じて過ごすうちに、自分の心が開けていくのを感じましたね。
特に印象に残っている出来事はありますか?
小橋:現地で同い年の男の子と仲良くなって、僕が「夕日見るのが好きなんだ」といったら、バイクで景色のいい丘に連れて行ってくれて。そのときに、なぜか彼の背中が大きく見えて号泣しちゃったんです。人間力っていうのかな、生きる力とか、誰かを守る愛とか。力強さを感じて。彼は家にも招待してくれたんですよ。すごく狭い家に奥さんと娘と暮らしていて、明らかに自分よりお金のない生活なんです。
全く価値観の違う世界ですよね。
小橋:僕は日本の芸能界にいて、「キャー」って歓声を浴びることもあるし、それなりにいいマンションに住んでもいるけど、それってすごく表面的なことで。自分の気持ちをごまかしながら生きている僕では、人間としての力が比べ物にならないと思いました。
それがきっかけで俳優を休もうと思ったんですか?
小橋:いや、そこで何か決定的なことに気づいたわけじゃないんです。でも、「なんだろうこの違いは?」っていう感覚は強烈に残った。
「しないといけない」ではなく、
「したい」から始める。
ネパールに行き、全く違うライフスタイルに出会った。その後日本に戻ってどうしたんですか?
小橋:俳優の仕事に戻ったんですが、すべてが嘘くさく見えてしまって。「みんな芸能界にいるために、自分をごまかしていないか?」って。自分自身に対してもより強く思いましたね。とにかくいろいろなものに違和感を感じて。
ストリートのノリだったり、自然からのインスピレーションに影響を受けたり。そういった価値観は元々強く持っていたんですか?
小橋:本来はそういう人間なんですよ。ただ、忙しくなってくると「クラブで遊んでるとイメージが悪くなる」とか言われたりして。だんだん面倒くさくなってきて、刺激のある場所に行かないようになっていましたね。
元々ストリートカルチャー、ユースカルチャーが好きな人だったのに、芸能活動を続ける中で、閉じ込められていったっていう。
小橋:ネパールがきっかけで、その本来の自分と向き合い直した感じですね。「このまましがみついていても先が見えている。それならもう、どんどん行っちゃえ!」って、今度は27才でアメリカに渡って。
How muchだけのボキャブラリーで(笑)。
小橋:そうそう(笑)。向こうの学校に通ったりもしながら、アメリカ横断の旅に出たり。旅の目的地が偶然WMC(Winter Music conference。毎年マイアミで開催され、世界中の名だたるDJが集結。昼夜を問わずマイアミ中で様々なパーティーが開催される)っていう時季で。そこで偶然会った友達のDJが教えてくれて、「ULTRA MUSIC FESTIVAL」っていう音楽のお祭りに参加したんです。そこから縁があって、今は僕が日本のULTRAのディレクターをやっているんです。
Agehaでのイベントも大盛況だったようですね。
小橋:海外での出会いやインプットがきっかけで、自分の人生がどんどん開いていていきました。旅で感じたことや、素晴らしい経験って他にもたくさんあるんです。でも、それを飲みの席で語っても、鬱陶しいじゃないですか?(笑)
確かにいる、そういう人(笑)。せっかくいい話なんだけど、こちらとの温度差があって伝わりづらいっていう。
小橋:酒飲みながら語るより、もっと素敵な形で伝たい思って始めたのが映像の編集。旅で撮った映像に音楽をつけて5分くらいのDVDにまとめて友達にあげていたらすごく評判がよくて。
それが映画を作ろうと思ったきっかけですか?
小橋:いや、別に映画監督になろうとしたわけじゃないんですよ。最初は単純に自分の感動をシェアしたいっていうだけ。でも、結果的には休業中に世界を周ったことが映画やフェスティバルという今の活動に自然に繋がってきているんです。
仕事のつくり方が変わったんですね。やっぱり意識の面でも大きな変化はあったんですか?
小橋:俳優として活動していた頃は「こうしないといけない」って頭で考えて仕事をしていたんです。でも今は「これが楽しい、こうしたい」から始めるようになりました。
それってすごく感覚的ですよね。そのように変わったブレイクスルーのような体験はありますか?
小橋:わかりやすいのはやっぱりネパール。あとは20代最後に肝臓を壊して倒れちゃったことかな。2ヶ月くらいまともに動けなかったんです。
2か月も! ちなみに、体調を崩した原因って何だったんですか?
小橋:精神的なストレスだと思うんですよね。海外にいる時は何でもできるような気がするけど、いざ日本に戻ってきたら社会の現実に対面して。「じゃあ具体的に何をしようか」っていうところで壁にぶつかっちゃったんです。長く世界を旅していた人、留学から戻った人は経験することがあると思うんですが。
万能感があるようなハイな状態で日本に帰ってくるけど、実際に戻ってみたら、現実的な問題に直面して、思っていたようには進まない。そのギャップにやられてしまう。僕も似た経験があります。
小橋:動き出すたびにトラブルに見舞われて。それに、8才から俳優一筋でやってきたから、突然他のことを始めてもうまくいかないんです。ストレスが貯まっていたんでしょうね、気づけば寝たきりのような状態でした。病院に行ったら肝臓の数値が大変なことになっていて。
それがいつ頃ですか?
小橋:30才になる3ヶ月前ですね。体を治すために茅ヶ崎に移り住んだんです。海で泳いだり、トレイルランをしたりジムに通ったりっていう生活を続けていたら、治すどころか3ヶ月後にはめちゃくちゃムキムキになっちゃってて(笑)。
極端ですね(笑)。
小橋:でも、一度落ちた経験は決して悪くなかったですね。落ち込んだときって、細かい感情の動きに敏感になるんですよね。落ち込んだ中でも小さく気分が上がったり、またふさぎ込んだりする自分を強く感じられる。自分だけじゃなく、人の心の動きに対しても。
最悪な時期って、次のステップに進む
直前まで来ているサインだと思う。
落ち込むことをポジティブに考えるようになったのって、何がきっかけだったんですか?
小橋:映画を作ったことですね。「DON'T STOP」というドキュメンタリー映画の編集をしているときでした。口げんかのシーンがあるんですが、実際は5時間くらい口論しているものを、5分にまとめないといけない。僕の編集によって、どうにでも印象が変わるわけですよね。着地点をどこに持って行くかがすごく難しい。そのときに、精神的にどん底だった時に人間の感情を敏感にキャッチした経験が助けになりましたね。
1点を見つめると最悪なことはいっぱいあると思うんです。そんなときは、少し目線を引いて全体を見るようにします。最悪なことがないと辿り着けなかった場所がある。気づけなかったこともたくさんある。だから今は何が起こっても怖くないですよ。そういえば、31才の誕生日にすごく象徴的な体験をして。一人で富士山に登ったんです。山頂で誕生日を迎えようと思って。
えっ、一人で!?
小橋:そう、一人。一緒に行ってくれる人がいなかっただけなんですけどね(笑)。9合目までたどり着いたところで天候が荒れて。下山するか、山小屋で一晩明かすかっていう状況になったんです。
そこであきらめると日付が変わる瞬間には間に合わないわけですね。
小橋:そう。そこで、自分は試されていると思ったんです。「ネガティブになったらこの天気のままだろう、ポジティブに考えれば道は開けるかもしれない」って。雨雲の先の山頂がきれいに晴れている様子をイメージしたら、本当にスッっと雨が止んだんですよ。「今だ!」と一気に山頂まで登り切りました。たどり着くと、その悪条件ので登って来たのは僕一人で(笑)。そこで目にしたのは、夕焼けに虹がかかって、遠くの方に雷が見える、この世のものとは思えないような景色。最高でした。
誕生日の瞬間を頂上で迎えられたんですね?
小橋:それが、ギリギリだったんですよ。夜まで疲れて寝ちゃってて、パッと起きたら23:59。ヤバい!と思って外に駆け出すと、びっくりするくらいの満天の星空。完全にハイになって朝まで眠れず、雲海から昇る朝日を眺めていました。9合目で「誕生日なのに最悪だ」って思っていたら、もしかすると、状況は変わってなかったかもしれない。一瞬の晴れ間を見つけて登頂する気力もわかなかっただろうし。
20代の頃だったら心は折れていたかもしれないですよね?
小橋:昔の僕だったら「こういうものなんだ」ってあきらめてたと思いますね。あきらめる理由を見つける方が楽ですから。
僕が監督した「Don’t Stop!」という映画で追いかけたCAPさんという人は、車イスで生活しているんですけど、「障害を、やりたいことがあっても実現できない言い訳にしてしまう」と言っていて。僕も「芸能界にいるから、忙しいから、感じなくても仕方が無い」って思ってしまっていました。でも、そうじゃないじゃんって。未来や人生って自分で選んで、作って行くものだから。芸能界に縛られる必要も、誰かが思う“芸能人”のイメージにこだわることもない。今日みたいに俳優やってるときも、昨日みたいに音楽フェスティバルのディレクターやってるときもあっていい。
そうやって“いわゆる芸能人”、“いわゆる俳優”の枠を外れていくことに不安は感じなかったですか? ある面では今まで手に入れたものを手放すことになるかもしれないですよね。
小橋:考え方が切り替わってからは、そういった不安は感じなくなりましたね。30才手前で寝たきりになったときも、正直キツかったですよ。でも、死にたくなるくらい落ちていても、最後のゴールのギリギリまでは試されてるんだと思うんです。試されて、乗り越えられたときにポーンと壁を抜けるというか。
富士山のときもそうでしたよね。
小橋:自然に教えられることは多いですよ。あと、TED(アメリカで生まれたプレゼンテーションの番組)でベストセラー作家の人が同じことを話してて。本を書いていると、完成直前に最悪な状態になるらしいんです。全く出口が見つからなくで、完成をあきらめたくなるほど悩んで追いつめられたときに、ポンって抜けるらしいんです。だから、最悪な状態って、実は次のステップに進む一歩手前にいると思うんです。そこであきらめる人は多いかもしれないけど、本当はすごくもったいない。
逆にいうと落ち込む時期こそチャンスだと。
小橋:問われているわけですよ。「お前はどっちに行くんだ?」って。できない理由を探してあきらめるのか、先に進むために踏ん張るのか。
好きなことに、もっともっと時間とエネルギーを使うんです。
MOUTAKUSANDA!!! MAGAZINEの読者には20代後半〜30代前半くらいの人が多いんです。この世代ってある程度仕事もできるようになって楽しさも知ってきたけど、一方で「他に新しいことをやりたい」「もっと面白いことがしたい」っていう気持ちも強まってくると思うんです。
小橋:よくわかります。このまま先の見えた危険の無い人生を選ぶのか、危なくても魅力的な道に進むのか。考えますよね。危険な道に踏み出すのは勇気がいるし、方法論がわからないこともある。新しいチャレンジは、最初はハードルが高く見えるんだけど、そのハードルに直面する事自体が大切だと思っていて。
プロセス自体に意味があるっていうことですか?
小橋:例えば同じ山を登るにしても、自分の足で歩くのと、ヘリで頂上に降り立つのでは全く違うじゃないですか? 趣味でも何でも、もっとエネルギーと時間を使ったらいいですよ。別に仕事だけじゃないと思うんですよ、ドキドキすることって。頑張らない理由を見つけるのは簡単ですけどね。何かやりたいっていう気持ちがあるのなら、どっちを選ぶ方が楽しいかって考えてみて。
好きなことの延長が仕事になることも大いにありえますから。僕がそうだったみたいに。全ての仕事って、最初は名前が無かったはずなんです。スティーブ・ジョブズだって最初は何者か理解されなかったと思うし、さかのぼれば、デザイナーや建築家、サラリーマンだって同じ。職業として認識されていなかった時代に誰かが始めて、次第に仕事として成り立っていったはず。
では、小橋さん自身、これからチャレンジしていきたい事は?
小橋:僕の活動って、まさに職業として言い表しにくいものだと思うんです。イベントディレクターをやりながら映画監督や俳優もっていうスタイルを、「片手間でやりやがって」って思う人もいるかもしれない。でも、自分の中ではイベントも映画も根っこは同じで「何か気づきのきっかけになる場を創りたい」っていうこと。自分がヤバいと思う感覚を共有できたら最高だって。それがひと晩のイベントなのか、90分の映画なのかっていうアウトプットが違うだけで。だから、僕の活動を面白いと感じてくれる人、同じように場を作る人が増えて、職業として成立していったら素敵だと思いますね。
ちなみに、今の活動は仕事だと思ってます?
小橋:いや、まったく感じてないですね(笑)。自分がおもしろいと思うこと、ドキドキする方を選んでいるだけですから。仕事として割り切っている感覚は、なくなりましたよ。
「映画のプロモーションやイベントで一週間まともに寝ていない」という
彼の体調を心配したんだけど、逆に話しているこっちがエネルギーを
もらってしまうくらいパワフルで驚いた。
撮影中にも「最近リキッドダブステップていう音にハマっていて」と
YOUTUBEでMIX音源を聞かせてくれるくらいフレンドリー。
ちなみにその曲はすごくクールで、彼のディレクションするフェス
「ULTRA JAPAN」がますます楽しみになったよ。
そんな彼が「その熱意に負けて海外の予定をキャンセルして撮影に望んだ」という人物が、
映画監督のリム・カーワイだ。次回は後編として、
映画『恋するミナミ』の監督・リム・カーワイのインタビューを掲載する。
小橋賢児(こはし・けんじ)
1979年8月19日生まれ、東京都出身。俳優として、テレビ、映画、舞台など様々なメディアで活躍。代表作に『スワロウテイル』『ちゅらさん』など。2007年に俳優を休業し、世界中を放浪。2012年、初の長編映画『DON’T STOP!』で映画監督デビュー。2013年『Fly Me To Minami~恋するミナミ~』で6年ぶりとなる映画出演。他にもイベントプロデュースやPV監督など幅広く活動し、ULTRA JAPAN 2014のクリエイティブディレクターも努める。
Web Site: http://www.kenji-kohashi.com/
2013 FLY ME TO MINAMI -恋するミナミ- All Rights Reserved.
『Fly Me To Minami〜恋するミナミ~』
監督:リム・カーワイ
出演:シェリーン・ウォン、ぺク・ソルア、小橋賢児、竹財輝之助、藤真美穂、石村友見
配給:Duckbill Entertainment
オーディトリウム渋谷ほか全国公開中
公式サイト:
http://flyme2minami.com/