「純粋に好きなことを仕事にするって可能なのか?」
「もしくは仕事を遊びのように楽しむことはできるのか?」
君もうすうす感づいているように、多分答えはYESだ。
とはいえ始め方もわからないし、踏み出す勇気が出ないまんま
気がつけばそろそろいい大人、って人も多いはず。
じゃあ、実際に自分なりのライフスタイルを見つけて
全力で毎日を遊んでいる大人たちに会ってみよう。
彼らの活動は、お金儲けが目的じゃなくて、
最高に楽しくて、最高に辛くても仲間がいるから乗り越えられて、
最高に気持ちよくて、最高に悔しくて、
うまくいったときはたまにモテたりもして、
きっとブカツみたいなものかもしれない。
ただの趣味だと言い訳して、本気を出さないのはもう終わり。
週末に使う金を稼ぐ為に平日の時間を売るのもそろそろおしまいにしよう。
好きなことをとことん楽しむライフスタイルを
見つけるためインタビュー連載「大人のブカツ」。
毎日革命が起きて変化していく中で、
昔と同じルールは信じていられない。
信じられるのは、自分が好きなことだけ。
彼らのことを説明するには、まずは下の動画をチェックしてもらうのが早い。
初めて見る人は、フリスビーに抱くイメージが180°変わるはずだ。
公園でカップルがイチャつくための道具でも、愛犬の運動不足解消用のおもちゃでもなく
都市を自分らしく自由に遊ぶための最高にクールなツールだって。
彼らのクルーの名前はSPINCOLLECTIF TOKYO。
上のビデオでプレイしているSPINCOLLECTIF PARI'Sの兄弟チームで、
東京を拠点にフリスビーカルチャーを発信している。
POPEYEやGO OUTなどの雑誌や、様々なギャラリーでの展示、
YOUTUBEのビデオなどで知っている人も多いはず。
今回は、その中心メンバーであるアラケン、タカシの2人のインタビュー&フォトセッションを行った。
写真はもちろん、彼らのプレイの様子がわかるgif動画にも注目してほしい。
- photography/北岡稔章
- edit&text/山若将也
ヨーロッパを中心に活動するdisque de rue(=ストリートフリスビー)クルーSPIN COLLECTIF PARISの兄弟チームとして、荒内健治(アラケン)と寺田天志(タカシ)の2人で結成。フリスビーカルチャーを日本から発信すべく、全国のフェスやギャラリー、ミュージアムなどでワークショップやイベントを開催。ファンタジスタ歌磨呂、GraphersRock、愛☆まどんななど親交のあるクリエイターとコラボしたオリジナルフリスビーの制作、東京を一大フリスビーアトラクションエリアとして再開発するプロジェクト「TOKYO FRISBEE PARK」など活動は多岐に渡る。
Web
http://www.spincollectiftokyo.com/
https://camp-fire.jp/projects/view/508
https://vimeo.com/62921277
取材の話を持ちかけるため、事前に彼らとコンタクトを取った。
「今度GOOUT CAMPでワークショップをするので、
もしタイミングが合えば遊びにきて下さい。雰囲気もわかると思うので」
さっそく撮影クルーは静岡県のふもとっぱらキャンプ場で行われた
キャンプイベント「GO OUT CAMP」に潜入した。
SPIN COLLECTIF TOKYOによるGO OUT CAMPの人気アクティビティ「Catch&Throw」。
参加者はフリスビーの裏に思い思いのメッセージを書き込み、全員同時に何度も投げ合いシャッフルする。
最後に手にしたフリスビーには誰かからのメッセージが書いてあるという仕組み。
今回の参加者約300人が同時にカラフルなフリスビーを投げる様子は圧巻だった。
そして、フリスビーの、単純にスポーツとして以外の魅力をさらに知りたくなり、すぐに彼らにストリートでのフォトセッションを依頼することにした。
この日は富士山をバックに最高の1枚をシュートして、来年のGO OUT CAMPを楽しみにしながら東京へ戻った。
アウトドアファッション誌「GO OUT」が主催するキャンプイン型の野外イベント。
GO OUT CAMP vol.9では、七尾旅人、neco眠る、掟ポルシェなど人気アーティストによるライブや、ヨガやキャンドル作りなどのワークショップ、ファッションスナップなど充実のコンテンツが2日間にわたって開催された。GO OUTのWEBSHOPでは、SPINCOLLECTIF×GO OUTのスペシャルなフリスビーも購入できるのでぜひチェック。
GO OUT:http://www.goout.jp/
GO OUT CAMP:http://www.gooutcamp.jp/goc_vol09/index.html
数週間後彼らから届いた、待ち合わせ場所を指定したメールには、住所だけが書いてあった。
Googlemapによると、青山の某医療系教育施設を示している。
その格式張った施設名を見ると、ストリートカルチャーやヒッピーカルチャーに
影響を受けて育ったであろう彼らが、セキュリティに呼び止められずに入れるような
カジュアルな場所ではなさそうだし、逆にその施設の方が
彼らに何かの用事があるということもないだろう。
「ここにいいポイントがあるから適当にジャムって、
六本木方向に流れていきましょう」
待ち合わせ場所に現れた彼らと握手をかわして簡単な挨拶をすませると、
そういっておもむろにフリスビーを取り出した。