流行りのうそっぱちのドラッグよりハードに脳を揺さぶる
コアなエレクトロニック・ミュージックを求めて、
レイブパーティー「SOUNDGRAM」に潜入してきた。
なぜ俺たちがこのパーティーにこだわるかって?
だってリーガルな行為しか行われてないってことが
嘘くさく感じるほどの熱狂が味わえるからね。
シンプルな理由だよ。
この日出会った夜の変人たちに「昼間は一体何してるんだ?」って
問い正していこうかと思ったけど、冷静になってやめた。
昼間からニヤついてこんな原稿ばかり書いてる俺や、
昼も夜も関係なくエクスクルーシブな女好きっぷりを発揮する
フォトグラファー・キタオカにも分け隔てなく優しく接して
くれるってだけで、ここで紹介する理由としては十分だから。
- Edit&Text / 山若将也 Masaya Yamawaka
- Photography / 北岡稔章 Toshiaki Kitaoka
風香(DJ/Student)
彼女がどうやってこんな大金を稼いだかって?
その答えは、テーブルに置いてある黄色い液体や、
ちょうどいいサイズのストローから想像してもいいし、しなくてもいい。
51点
FRUITY(DJ)
人混みの中で知らない人と目があったまま、なぜか逸らせなくなったことってある?
どうやら一目ぼれって言うらしくて、俺の人生ではまだ起こったことのないミラクルなんだ。
そんな話をしていたら、うつろな目で俺たちの方を見つめていた。
89点
Thor(management)
勘のいい君なら気づいたと思うけど、
お察しの通りアルコールを主食とするのタコの仲間だろうね。
8点
メグ(Singer)
フォトグラファー・キタオカが本気を出すのは、
例えばノースリーブを着た美女がこっちを振り向いたときなんだ。
15点
elle shimada(violinist)
さらに、女の子の背中にキタオカのソウルナンバーが
書いてあったとき、ヤツの本気は限界を超える。
16点
DJ FASHION HEALTH(DJ)
まあ、そんなににらまないで、まずはそいつに火をつけてから始めよう。
多少ろれつが回らなかったとしても、言葉より深いところで分かり合える気がしているんだ。
90点
maidable(DJ/track maker)
BASS MUSICの低音がハードドラッグみたいにキマった後は、
反動でクラブから脱出したくなるときもある。
でも、そのロッカーは秘密の抜け道じゃなくて、
いろんな物の受け渡しに大事な場所かもしれないから、そっとしておいて。
33点
Ray(Angel)
どこかで会ったことあるような気がするんだけど、
俺の記憶が正しければ、ビックリマンシールになったことあるよね?
77点
SUDARE-Girl (Defencive)
「その、テラテラした金属製のムチみたいなやつ、もっとぐっと顔に近づけて」
キタオカが彼女に出したポージングの要求は色々な意味でどうにかしてる。
80点
CHACCA(NATURE DANGER GANG/Dancer)
ひらがなの「く」が見当たらないときは彼女で代用できるから安心だね。
58点
蕎麦屋のムスコ(蕎麦屋)
5年モノのタオル、純潔なウサギのぬいぐるみ、アッパーサイド育ちの女の子の人形。
小さい頃どうしても手放せなかったものってあるよね?
でも無理に卒業して大人になる必要なんてなかったみたい。
おしゃぶりを咥えっぱなしのベイビーでも、こんな自由に夜を満喫できるんだから。
92点
ちなみにSOUND GRAMは10/12に渋谷Glad&LOUNG NEOで
ITAL TEKをゲストに迎えて次のパーティーを開催するから、
この企画に登場してもいいっていう気の触れたヤツはぜひ会場で声をかけてくれ。